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定価

1,430

(10%税込)
ISBN

978-4-480-08839-0

Cコード

0170

整理番号

-16-2

2004/04/07

判型

文庫判

ページ数

304

解説

内容紹介

“グロテスクなもの”は、ルネサンス美術が「純粋で清澄なる古代」を復興する陰で産み落とされた。滑稽図やアラベスク模様など空間を装飾する絵画では、「現実的空間の否定」と「雑種(ハイブリッド)な生き物の増殖」が中心原理となり、遠近法と物語(イストリア)で構築された世界秩序からの解放が可能となる。「疎外された奇形児」か「豊穣な民衆世界」かという両極からしか批評されてこなかった、この怪物的で遊戯的なものの系譜を、美術史の碩学が的確精緻に解剖する。収録図版多数。本邦初訳となる関係二論文を収録。

目次

1 グロテスクの系譜(「名づけえざる装飾」に関するエセー
「放縦で滑稽な絵画」
怪物たちと「滑稽図ドロルリィー」
夢か怪物か?
笑いのデーモン
アラベスクへの経路
他のさまざまな道)
2 仮面、仮面行列、装飾用の怪人面
3 現代美術における遊びと聖なるもの

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