ちくま学芸文庫
改稿 日本文法の話〔第三版〕
阪倉篤義
著
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異色・異能の建築学者にして風俗研究家、今和次郎。東京美術学校図案科を卒業した後、柳田国男らとともに農村・民家の調査を行い、関東大震災後は「バラック装飾社」の活動や「考現学」の提唱で知られるようになる。人々の活動のさまざまな側面をただひたすら観察し、数量化し、記録する、その研究領域は服飾・風俗・生活・家政にまで及んだが、既存の「学問」とはあまりにも手法が異なるため、体系や方法論を欠いているとして、非難を浴びることもあった。一体、今和次郎とは何者か。「考現学」とはどんな「学」なのか。自らが拓いた「考現学」に込めた、暖かく深い眼差し、鋭敏な触覚が、今との交流の深かった川添登の筆で鮮やかに甦る。決定版評伝。
1 考現学の誕生
2 都市と農村と
3 田園の考現学
4 考現学の方法
5 考現学派とその後
補論1 考現学の再構築―銀座調査を中心として
補論2 考現学―場所(トポス)の実証的研究
補論3 考現学modernologio
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