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定価

1,210

(10%税込)
ISBN

978-4-480-08871-0

Cコード

0121

整理番号

-5-2

2004/08/09

判型

文庫判

ページ数

288

解説

内容紹介

都心の地下は骨だらけ。東京の地面の下には人骨が描くもう一つの江戸・東京地図が封印されている。―実際、都心では大きな工事のたびに夥しい骨や墓の跡が発見されている。「まさかこんなところが墓地だったとは」。でも気付かないのも当たり前。なぜなら、かつて寺は「人捨て場」と一体で、寺の頻繁な引越しはウワモノだけの移転で済まされ、骨はかまわず打ち捨てられていたから。この「骨だらけ」という事実から、古い江戸の姿、都市造営、葬儀と埋葬など、歴史、地理、民俗、宗教にまたがるさまざまな事実を、豊富な資料やデータを駆使して浮かび上がらせた異色の都市史。

目次

第1部 東京の骨(日本人の死体観
死体と骨の間
江戸の寺院
骨の見つかり方
江戸の寺院のデータ
骨の発見の時代差)
第2部 東京の怨霊(はじめに―「やしろ」の改称
明治の宗教改革
神社号の誕生
京都との比較
神の定義について ほか)

著作者プロフィール

鈴木理生

( すずき・まさお )

鈴木 理生(すずき・まさお):1926-2015年。東京生まれ。都市史研究家。地形学・考古学の視点から実証的に都市史をとらえ直し、都市の形成と変遷、流通、交通体系など多角的に論じた。著編書に『江戸はこうして造られた』『江戸の町は骨だらけ』『お世継ぎのつくりかた』(いずれも、ちくま学芸文庫)、『大江戸の正体』『江戸っ子歳事記』(ともに、三省堂)、『江戸の川 東京の川』(井上書院)、『川を知る事典』(日本実業出版社)、『江戸のみちはアーケード』(青蛙房)、『図説 江戸・東京の川と水辺の事典』(柏書房)、『江戸の橋』(角川ソフィア文庫)などがある。

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