ちくま学芸文庫
改稿 日本文法の話〔第三版〕
阪倉篤義
著
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中世の流行歌「今様」を後白河院が編んだ「梁塵秘抄」。登場するのは遊女、傀儡子、博徒、修験僧など秩序の外側に生きる人々だった。分けても、歌と舞いを生業として諸国をめぐる「遊女」の口の端にかかったとおぼしき歌は多い。遊びの歌、男女の歌、日常の喜びや悲しみの歌、思いをいかにも生き生きとリズミカルに表現する歌の数々。「一首一首の前で立ちどまり、そのことばを吟味しながら、できるだけゆっくり作品を享受し経験する」碩学の精確な読みの向うに、不思議に明るい日本の風土が見えてくる。
第1部 梁塵秘抄の歌(我を頼めて来ぬ男
遊びをせんとや生れけむ
遊女の好むもの
楠葉の御牧の土器作り ほか)
第2部 梁塵秘抄覚え書(梁塵秘抄における言葉と音楽
遊女、傀儡子、後白河院)
付 和泉式部と敬愛の祭(神楽の夜―「早歌」について)
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