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ちくま学芸文庫

性愛の日本中世

稚児を愛した僧侶、「愛法」を求めて稲荷山にもうでる貴族の姫君。中世の性愛信仰・説話を介して、日本のエロスの歴史を覗く。 【解説: 川村邦光 】

定価

1,100

(10%税込)
ISBN

978-4-480-08884-0

Cコード

0121

整理番号

-22-2

2004/11/10

判型

文庫判

ページ数

272

解説

内容紹介

女性として僧侶の愛を受ける稚児たち、美女とされる京女、出産がもとで死亡し幽霊になる女、男の欲望をむけられて鬼神と化す羅刹女―、それら虚実の群像の背後には、日本人のセックス/ジェンダー意識の古層が隠されている。平家物語や今昔物語、女性文学など、中世説話文学から民俗信仰までをフィールドに、歴史に潜んでいる性愛、権力、神仏信仰などを、縦横無尽に切り捌いた論文集。

目次

第1章 中世の性愛と稲荷信仰(「稚児」と僧侶の恋愛―中世「男色」のセックスとジェンダー
中世王権と稲荷の「愛法」―稲荷行者と性器の呪術信仰 ほか)
第2章 歴史の中の「女性神話」の誕生(出産と「聖なる女」神話をめぐって
作られた美女神話―「東男に京女」考 ほか)
第3章 神仏と女神の世界(女神の図像学―母なる神と死の神
渡来する神と土着する神―中世人と神仏の交感する世界)
第4章 中世の女と物語文学(中世王権と女性文学の盛衰
ある女盗人の物語―『今昔物語集』巻二九より ほか)

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