山田登世子
( や?}だ・とよこ )福岡県生まれ。名古屋大学大学院博士課程修了。フランス文学者。愛知淑徳大学教授。『リゾート世紀末』、『ブランドの条件』、『贅沢の条件』、『誰も知らない印象派娼婦の美術史』など著書多数。
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わたしたちの身体感覚を大きく揺さぶり、性のありかを変容させるモードというこの浮薄なもの。「見せかけ」こそすべてというモードは、常に新たな誘惑のゲームを仕掛け、とらえてみても“空虚”があるばかり…にもかかわらず誰もが魅せられてやまないのはなぜか。ファッション写真、衣服のディスプロポーション、靴の文化史など、歴史のなかのモードを斬新な切り口で考察し、20世紀のモードを創造したシャネルを圧倒的迫力で描く。装うことの意味とそこから立ち上がる世界をきらびやかに論じるファッション論。
1 空虚のエロス
2 ファッション/誘惑ゲーム
3 惑乱しに、とモードは言う
4 シャネル皆殺しの天使
5 タイタニックからシャネルまで
6 ドレスの涙
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