ちくま学芸文庫
改稿 日本文法の話〔第三版〕
阪倉篤義
著
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説話文学は、人間および人間性の問題を、複雑な構造においてつかもうとする文学である。―研究史を画した『説話文学と絵巻』(1960年)を中心に、「中世的諷刺家のおもかげ」「内陣の信仰と陣外の信仰」「大力女譚の源流」などから編む説話文学論。民俗学論では、柳田国男の学としての歴史観をとらえた「炭焼き翁と学童」、民俗学の形成史を論じた「民俗の思想」、「折口をふまえて柳田をどう見るか」などを収める。
1 説話文学と絵巻(説話の世界
説話文学の方法
絵巻との交渉)
2(京の七月
中世的諷刺家のおもかげ―『宇治拾遺物語』の作者
内陣の信仰と陣外の信仰―『梅沢本古本説話集』のこと
言談の風景―説話・記録・説話集
大力女譚の源流)
3(『炭焼日記』存疑
炭焼き翁と学童
民俗の思想
柳田国男の思想(抄)
こちら側の問題―『南方熊楠全集第二巻』解説
民話の思想―伝承的想像の超克
宮本常一論の瀬ぶみ
折口をふまえて柳田をどう見るか)
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