loading...

定価

1,210

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09019-5

Cコード

0170

整理番号

-23-1

2006/10/10

判型

文庫判

ページ数

256

解説

内容紹介

死をめぐる旅はトスカナ州の小村モンテリッジョーニから始まる。「メメント・モリ(死を想え)」の低く静かな声がこの旅の道連れだ。季節の移ろいに生の歩みを重ね、死者たちとの語らいのなかで人間と芸術の来し方行く末に思いを馳せる。死と哀悼の風景、腐敗死体像と墓碑彫刻、死者への鎮魂、霊魂のかたち、運命の寓意表現。死のトポスを経巡り、水という元素界にいたって円環を閉じる。「生きながら死に、死にながら生きる」―図像研究から宇宙論・運命論の形而上学的世界に向けて思索を深めるとともに、死の表現を読み取り、その豊かな想像力をたどる。

目次

はじめに モンテリッジョーニの早春
第1章 死と哀悼
第2章 腐敗
第3章 死者のための祈り
第4章 霊魂のかたち
第5章 運命
おわりに 死を想う場―墓地・都市・水

著作者プロフィール

小池寿子

( こいけ・ひさこ )

一九五六年群馬県生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒業。同大学大学院人間文化研究科博士課程満期退学。文化女子大学助教授などを経て、現在、國學院大學文学部教授。専攻、西洋美術史。著書に、『死者たちの回廊』(福武書店、のち平凡社ライブラリー)、『屍体狩り』(白水社、のち白水Uブックス)、『死を見つめる美術史』(芸術選奨文部大臣新人賞受賞。ポーラ文化研究所、のちちくま学芸文庫)、『描かれた身体』(青土社)、『「死の舞踏」への旅──踊る骸骨たちをたずねて』(中央公論新社)ほか。

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。

  • [*]は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
  • (ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
  • ※お寄せいただいたご意見・ご感想の著作権は小社へ帰属し、当ホームページや小社出版物に転載させていただく場合がございます。
  • ※ご意見・ご感想への返信はいたしておりません。ご了承ください。

「ちくま学芸文庫」でいま人気の本

いま話題の本