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定価

1,650

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09039-3

Cコード

0140

整理番号

-5-1

2007/01/10

判型

文庫判

ページ数

496

解説

内容紹介

はたして科学は万能なのか。19世紀以来の「科学主義」は、現在なお「自然主義」の衣を纏って生き続けている。本書は「科学主義」と「反科学主義」をともに退け、科学を自然というテクストを解読する解釈学的営みとして捉え直す。ハンソンとクーンの「新科学哲学」、クワインの「知識の全体論」、ウィトゲンシュタインの「アスペクト論」を手がかりに、科学哲学に「科学的理性批判」という本来の哲学的課題を担わせることを目指す。ここに新たに論文3篇を加え、サイエンス・ウォーズや実在論/反実在論など、現代の哲学状況と切り結ぶスリリングな論考。

目次

「科学の論理学」から「科学の解釈学」へ
第1部 科学哲学の構造転換(「科学の解釈学」の目指すもの
生活世界とパラダイム ほか)
第2部 「知識の全体論」をめぐって(知のネットワークとパラダイム
「ロジカル・ネガティヴィズム」の帰趨 ほか)
第3部 ウィトゲンシュタインの問題圏(ウィトゲンシュタインの衝撃
「理論負荷性」とアスペクト知覚 ほか)

著作者プロフィール

野家啓一

( のえ・けいいち )

1949年仙台生まれ。東北大学総長特命教授。日本哲学会元会長。専攻は哲学、科学基礎論。近代科学の成立と展開のプロセスを、科学の方法論の変遷や理論転換の構造などに焦点をあてて研究している。主な著書に、『言語行為の現象学』『無根拠からの出発』(勁草書房)、『物語の哲学』(岩波現代文庫)、『歴史を哲学する』(岩波書店)、『科学の解釈学』、『パラダイムとは何か』(講談社学術文庫)など多数。1994年第20回山崎賞受賞。

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