柳宗民
( やなぎ・むねたみ )園芸研究家。1927-2006年。民芸運動の創始者・柳宗悦の四男として京都市に生まれる。旧制暁星中学校卒業。栃木県農業試験場助手、東京農業大学育種学研究所研究員などを経て独立。柳育種花園を経営するかたわら、執筆やテレビ・ラジオで活躍。著書に『柳宗民の雑草ノオト』(ちくま学芸文庫)、『日本の花』(ちくま新書)、『ゼラニューム NHK趣味の園芸』など多数ある。
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空き地や路傍でよく見かける雑草は、花壇や畑では厄介者。けれども、その可憐な花には四季の風情を感じさせる愛らしさが漂っている。春の悦びを告げるナズナ、初夏に白い花が清々しいドクダミ、万葉の歌人も愛した秋の七草オミナエシ。食べたら美味しいもの、すぐれた薬効を発揮するものもある。本書では、60の草花の特性と来歴を解説。練達の園芸家が庭の片すみで植物を見つめ、そのたくましさと生命の神秘に惜しみない賞賛を捧げる。美しい水彩画もお楽しみあれ。
第1章 春(ナズナ
ホウコグサ
ハコベ ほか)
第2章 夏(クサノオウ
タケニグサ
ムラサキケマン ほか)
第3章 秋(ヨモギ
アワコガネギク
セイタカアワダチソウ ほか)
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