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ちくま学芸文庫

音を視る、時を聴く[哲学講義]

哲学と音楽、究極の対話

音の時間的空間的特性と数学的構造とは。音楽と哲学、離れた二つが日常世界の無常と恒常の間で語りつくされる。一九八二年の名対談がここに。

定価

1,100

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09054-6

Cコード

0110

整理番号

-7-2

2007/04/10

判型

文庫判

ページ数

272

解説

内容紹介

イメージは頭にあるのだろうか、それとも身体が感じるのだろうか、そして言葉はそれとどのようにかかわるのか。人は時間を、そして音をどのように知覚するのか、あるいは、それは客観的に計測できるのか。哲学や諸科学がさまざまに論じてきたこれらの問いに正しい「表現」を与えるべく、世界的ミュージシャン・坂本龍一の問いかけに、時間と感覚について独自の思考を展開させてきた哲学者・大森荘蔵が応える先鋭的な哲学講義録。1980年代の傑作対話がここに。

目次

第1講 見ることと聴くこと
第2講 “今”とはどういう時間か
第3講 イメージは頭蓋骨の中にあるか
第4講 風景を透かし視る
第5講 未来が立ち現われる
第6講 “私”はいない

著作者プロフィール

大森荘蔵

( おおもり・しょうぞう )

1921年、岡山生まれ。1944年に東京大学理学部物理学科を、1949年に同大学文学部哲学科を卒業。1966年、東京大学教養学部教授(科学史・科学哲学科)、放送大学教授を経て、東京大学名誉教授。『言語・知覚・世界』『物と心』『流れとよどみ』『新視覚新論』『知の構築とその呪縛』『時間と自我』などの著作がある。1997年逝去。

坂本龍一

( さかもと・りゅういち )

1952年、東京生まれ。1976年、東京芸術大学大学院修了。学生時代から音楽活動を始め、1978年にアルバム「千のナイフ」でデビュー、YMOに参加し世界的成功を収める。『戦場のメリークリスマス』『ラスト・エンペラー』をはじめとして映画やCMなどに楽曲を提供している。環境・平和問題についても積極的に発言、論集『非戦』を監修。

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