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定価

1,430

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09055-3

Cコード

0110

整理番号

-13-1

2007/04/10

判型

文庫判

ページ数

416

解説

内容紹介

20世紀哲学に新しい展開をもたらし続けてきた、分析哲学の巨頭クワイン。論理学研究から出発し自然科学と哲学が連続した知であることを主張してきた、このアメリカ哲学界きっての大御所が、「心身」「意味」「真理」など哲学古来のテーマはもちろん、「ゲーデルの定理」「自然数」「人工言語」といった論理学や数学の用語まで、幅広いトピックスをユーモア溢れる語り口で軽妙に解説する。肩肘はらずに読める現代哲学入門書であると同時に、随所に織り込まれたクワイン独自の哲学的主張に触れることもできる。クワイン本人が「私自身が楽しんだ」と語る“読む哲学事典”。

目次

Alphabet アルファベット
Altruism 利他主義
Anomaly 異常
Artificial Languages 人工言語
Atoms 原子
Beauty 美
Belief 信仰
Classes versus Properties クラス対性質
Classes versus Sets クラス対セット
Communication コミュニケーション〔ほか〕

著作者プロフィール

W・V・クワイン

( くわいん,W・V )

1908-2000年。米国の哲学者。主著に『論理的観点から』『ことばと対象』(勁草書房)等。論理実証主義批判から出発し、経験が検証するのは理論全体であり、文や語は体系的文脈の中でのみ意味をもつという、全体論の哲学を提唱。「自然化された認識論」、「翻訳の不確定性」等を導き出した。

吉田夏彦

( よしだ・なつひこ )

1928年生まれ。哲学者。北海道大学助教授、東京工業大学教授、お茶の水女子大学教授、立正大学教授などを歴任し、現在東京工業大学名誉教授。著書に『現代哲学の考え方』(講談社現代新書、1969年)、『相対主義の季節』(角川選書、1977年)、『デジタル思考とアナログ思考』(NHKブックス、1990年)、『論理と哲学の世界』『記号論』(ちくま学芸文庫、2017年)など多数。

野崎昭弘

( のざき・あきひろ)

1936年神奈川県横浜市に生まれる。1959年東京大学理学部数学科を卒業。1961年東京大学大学院理学研究科修士課程を修了。その後、電電公社電気通信研究所に勤務後、東京大学、山梨大学、国際基督教大学、大妻女子大学で教鞭をとり、現在、大妻女子大学名誉教授。専門は情報科学。理学博士。『詭弁論理学』(中公新書)、『不完全性定理 数学的体系のあゆみ』〈10刷〉、『数学的センス』〈6刷〉(ともにちくま学芸文庫M&S)、他著書多数。

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