五十嵐太郎
( いがらし・たろう )1967年、パリ生まれ。東京大学工学部建築学科卒業、同大学院修了。工学博士。中部大学工学部建築学科助教授を経て、東北大学大学院工学研究科准教授。専門、建築史・建築批評。主著に、『戦争と建築』(晶文社)、『見えない震災』(みすず書房、編著)、『過防備都市』『美しい都市・醜い都市』(中公新書ラクレ)、『読んで旅する世界の名建築』(光文社新書)、『ビルディングタイプの解剖学』(王国社、共著)、『現代建築に関する16章』(講談社現代新書)など多数がある。
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天理教、金光教、大本教など19世紀に立教した新興宗教から、真光教、パーフェクト・リバティ教団などの戦後の新宗教にいたるまで。なぜ近代以降の宗教建築は、いかがわしく不気味なものと見なされてきたのか。その建築・都市計画を読み解き、神道・伝統仏教における建築や、海外新興宗教の都市計画とも比較する。建築批評の第一人者である著者が、日本の歴史・社会において新宗教という他者に向けられてきた視線を克明に描き出し、大きな話題を呼んだ表題作に、増補・書下ろしを加えた増補決定版。
第1部 新宗教と巨大建築(天理教の建築と都市
金光教と大本教
戦後の新宗教空間)
第2部 近代の神々と建築(日本の近代宗教と建築
海外の近代宗教と建築
オウム/アレフの空間について)
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