アントニオ・ネグリ
( ねぐり,あんとにお )1933年、イタリアのパドヴァ生まれの政治哲学者にして革命運動家。マルクスやスピノザの研究で知られ、パドヴァ大学、パリ第八大学、国際哲学院などで教鞭をとる。79年、モロ首相誘拐殺人事件に関与した疑いで投獄される。83年、?tランスに亡命。97年、帰国後刑に服す。03年、完全自由の身になる。著書に『〈帝国〉』『マルチチュード』(以上、M・ハートとの共著)、『〈帝国〉をめぐる五つの講義』などがある。
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円978-4-480-09094-2
0110
-2-1
2007/08/08
文庫判
224
頁拘束が解かれた2003年から2004年にかけてアントニオ・ネグリが精力的に世界の各地で行った講演が一冊に。グローバリゼーションが進む現代のさまざまな「運動」を横断し、それらの「運動」が呈している分節化の状況とそこから生み出されるオルターナティヴについて語る一方、『“帝国”』についての諸相を辿りなおし、ポスト社会主義の政策を展望する。“帝国”の時代における国家、社会、経済、そして人間のゆくえは!『マルチチュード』以降の道標として、政治哲学者にして革命運動家でもあるネグリの思想の最も熱い部分を明快かつ簡潔に。本邦初訳。
第1部 “帝国”とその彼方(“帝国”とその彼方、アポリアと矛盾
“帝国”のための公理体系
“帝国”のなかのユートピアと抵抗
“帝国”と市民権
“帝国”の移動を生きる―闘争するために
抵抗とマルチチュード
平和と戦争
“帝国”の時代とマルチチュードの時間における芸術と文化
マルクス―“帝国”と帝国主義)
第2部 ポスト社会主義政治(新自由主義的経済政策への社会的対抗策
“帝国”内におけるポスト社会主義の政治
“帝国”の新局面
都市型民主主義
新たな福祉のために)
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