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定価

1,430

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09136-9

Cコード

0110

整理番号

-18-2

2008/03/10

判型

文庫判

ページ数

368

解説

内容紹介

「闘う知識人」が最後に言いたかったことは何か。排他主義的・分離主義的な西欧的価値観に鋭い異議を唱え続けたサイードが、反体制的な批評で知られる米国の独立ラジオ局から、長期にわたる継続的なインタヴューを受けてきたことはよく知られている。本書は、そのうちの1999年以降、逝去の7か月前までの肉声をまとめたものである。帝国主義と“テロリズム”の起源について、マスメディアの欺瞞、それに対抗する批判的精神、抵抗運動において文化が果たしうる役割について―。刻々と変化するパレスチナ情勢をとおして、20世紀を代表する思想家が語る。本邦初訳。

目次

第1章 一国家二国民案
第2章 インティファーダ・二〇〇〇―パレスチナ人の蜂起
第3章 彼らが望むのは、わたしの沈黙だ
第4章 テロリズムの起源
第5章 対イスラエル闘争―パレスチナ人の視点
第6章 勝利の会合の場で

著作者プロフィール

エドワード・W・サイード

( さいーど,えどわーど・W )

1935年、イギリス委任統治下のエルサレムに生まれる。プリンストン大学、ハーヴァード大学で学位を取得。コロンビア大学で英文学・比較文学を教える。主著に『オリエンタリズム』『知識人とは何か』(ともに平凡社)、『文化と帝国主義』『遠い場所の記憶──自伝』(ともにみすず書房)など。2003年没。

河野真太郎

( こうの・しんたろう)

河野 真太郎(こうの・しんたろう):1974年、山口県生まれ。専門は英文学とカルチュラル・スタディーズ。専修大学国際コミュニケーション学部教授。東京大学大学院人文社会系研究科欧米系文化研究専攻博士課程単位取得満期退学。博士(学術)。一橋大学准教授などを経て現職。著書に、『戦う姫、働く少女』(堀之内出版、その後、ちくま文庫)、『新しい声を聞くぼくたち』(講談社)、『正義はどこへ行くのか』(集英社新書)など多数。

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