ジャン=リュック・ナンシー
( なんしー,じゃん=りゅっく )1940年生まれ。ストラスブール大学名誉教授。デリダに触発され、ラクー=ラバルトと共同でドイツ哲学やナチズムの脱構築的読解を展開。「共同性」を起点に、思想・宗教・芸術を縦横に論じる。著書に『無為の共同体』『声の分割』『ヘーゲル』ほか多数。
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1,430
円978-4-480-09151-2
0110
-15-1
2008/06/10
文庫判
336
頁現代フランス思想をリードするナンシー。彼にとって思考とは、単独者の測り知れない重みを測ることに他ならない。「桜の樹は暗色の果実によって重々しくなっていて、摘み取ろうとする手に枝はおのずから身をゆだねてくる」と歌うヘルダーリンに導かれて、世界の重みへと身をゆだねる。重みへの、自己回帰なき、露呈こそが神的なことなのだ。ナンシー思想の核心、「詩人の計算」「ヒュペーリオンの悦び」の二篇のヘルダーリン論、哲学の彼方(ハイデッガーとデリダ)と宗教の彼方との深淵な対話「神的な様々の場」、デリダとの熾烈な論争を生み、壮大な問題系を切り拓く「キリスト教の脱構築」を収録。
神的な様々の場
キリスト教の脱構築
詩人の計算
ヒュペーリオンの悦び
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