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定価

1,100

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09176-5

Cコード

0110

整理番号

-15-2

2008/11/10

判型

文庫判

ページ数

208

解説

内容紹介

たしかに作者は昨日死んだのだ。しかしそれならば、肖像の向こう側からこちらを見つめているのは誰なのか。それは作品の特異な潜在力であり、作者ではなく作者のイメージなのである。作品にとりついた幽霊のような作者のイメージ、その眼差しは、作者の「死後の生」がその「生前の死」でもあること、「作者の死」が今なお進行中の、永遠に清算不可能な、つねに到来する出来事でありつづけていることを示している。現代思想の旗手が、ゲーテ、バルザック、フローベール、プルースト、ボルヘス、川端康成…など、十五枚の肖像をめぐって展開する作者のイコノグラフィー。

目次

作者自身の肖像
十四の肖像(作者の幽霊
写真、シャク蛾
幼年期
「“言葉”の深い統一」
いらだつエクリチュール
移行
書斎の中の仮面
不安定な均衡
銘=登録なきエクリチュール
ジャンルのパロディ ほか)

著作者プロフィール

林好雄

( はやし・よしお)

1952年生まれ。東京大学仏文科卒業。駿河台大学教授。著書に『知の教科書デリダ』(共著)、訳書にデリダ『声と現象』ほか多数。

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