ジョゼフ・ニーダム
( にーだむ,じょぜふ )1900-95年。ロンドン生まれ。生化学研究を経て戦後は中国の科学技術史に専念。著書『中国の科学と文明』は「20世紀最大の学術的業績」と評される。一方でユネスコの創設にもかかわり、1946-48年には初代自然科学部長を務めた。
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中国科学史研究の大家ニーダムの思想を一冊にまとめた文庫オリジナル編集版。西洋に科学革命がもたらされるまでの二千年間に中国で展開したユニークかつ高度な科学技術―天文台、機械時計、軍事、さらには“不死之藥”まで―の数々を紹介。そこから「近代科学技術が中国で発達しなかったのはなぜか」と問い、東と西とが一つに溶け込んだ科学像を構想してゆくスケールの大きさはまさにニーダムの真骨頂と言えよう。“一つの図書館”と評される壮大なニーダム科学史への入口がここに。
1東と西の接触と伝播(科学と技術への中国の貢献
科学の単一性―欠かせないアジアの貢献
中央アジアと科学技術の歴史
中国の古い科学技術文献の翻訳
全人類共有の科学の進化におけるヨーロッパと中国の役割)
2 中国技術史研究(古代中国の天文学
機械工学への古代中国の貢献
航海用羅針盤の発達にたいする中国の貢献
中世中国の霊薬中毒)
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