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ちくま学芸文庫

精神科医がものを書くとき

精神医学の目指す 健康とは

高名な精神科医であると同時に優れたエッセイストとしても知られる著者が、研究とその周辺について記した十七編をまとめる。 【解説: 斎藤環 】

定価

1,320

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09204-5

Cコード

0195

整理番号

-16-1

2009/04/08

判型

文庫判

ページ数

336

解説

内容紹介

著者は高名な精神医学者であるだけでなく、ヴァレリーやギリシャ詩の達意の翻訳者であり、優れたエッセイストとしても知られている。自らの研究とその周辺について周到な考察を展開した「知られざるサリヴァン」「統合失調症についての自問自答」「宗教と精神医学」や、学問的来歴を率直に記した「私に影響を与えた人たちのことなど」「わが精神医学読書事始め」「近代精神医療のなりたち」、精神科医の立場から社会との接点を探った「微視的群れ論」「危機と事故の管理」「ストレスをこなすこと」など、多彩で豊かな広がりを示す17篇のエッセイを

目次

1(精神科医がものを書くとき
わが精神医学読書事始め
宗教と精神医学 ほか)
2(統合失調症問答
統合失調症についての自問自答
公的病院における精神科医療のあり方 ほか)
3(微視的群れ論
危機と事故の管理
エピソード記憶といわゆるボケ老人 ほか)

著作者プロフィール

中井久夫

( なかい・ひさお )

1934年、奈良県生まれ。京都大学医学部卒業。現在は神戸大学名誉教授。著書として『精神科医がものを書くとき』『隣の病い』『世に棲む患者』『「つながり」の精神病理』『「思春期を考える」ことについて』(いずれも、ちくま学芸文庫)、『分裂病と人類』(東京大学出版会)、『精神科治療の覚書』『日本の医者』(いずれも日本評論社)、『西欧精神医学背景史』『災害がほんとうに襲った時』『復興の道なかばで』(いずれも、みすず書房)、『治療文化論』(岩波書店)、『こんなとき私はどうしてきたか』(医学書院)など多数。

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