J.フォン・ノイマン
( のいまん,J.ふぉん )1903-57年。ハンガリー、ブダペスト生まれの数学者。ゲッティンゲンでヒルベルトに師事の後、渡米。量子力学、ゲーム理論、計算機科学、気象学など多岐にわたる分野で業績を挙げた。著書に『量子力学の数学的基礎』(みすず書房)、『ゲームの理論と経済行動』、『計算機と脳』(以上、ちくま学芸文庫)などがある。
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1,760
円978-4-480-09212-0
0141
-29-2
2009/06/10
文庫判
464
頁経済学に数学を用いるには、物理学者が行うようにまずは特殊な個別の問題を数学的に記述し、厳密な証明を与えつつ理論を一般化していかなければならない―ヒルベルトを師と仰ぎ、量子力学の数学的基礎付けで若くして不朽の業績を挙げたフォン・ノイマンは、経済学をも厳密な“科学”と捉えた。第1巻におけるゼロ和2人ゲームの定式化を踏まえ、本巻ではプレイヤーが3人以上の場合のゼロ和ゲームについて議論を展開し、n人ゲームの一般論へ向けた基礎をさらに積み上げていく。全3巻の中核をなす議論である。
第5章 ゼロ和3人ゲーム(予備的考察
単純多数決3人ゲーム ほか)
第6章 一般理論の定式化、ゼロ和n人ゲーム(特性関数
与えられた特性関数をもつゲーム ほか)
第7章 ゼロ和4人ゲーム(予備的考察
立方体Qの特別な点についての議論 ほか)
第8章 参加者n≧5の場合についての若干の考察(ゲームのさまざまな類のもつ自由度
対称な5人ゲーム)
第9章 ゲームの合成と分解(合成と分解
理論の修正 ほか)
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