loading...

ちくま学芸文庫

ゲームの理論と経済行動Ⅲ

経済学への挑戦状

第3巻では非ゼロ和ゲームにまで理論を拡張。これまでの数学的結果をもとにいよいよ経済学的解釈を試みる。全3巻完結。 【解説: 中山幹夫 】

定価

1,870

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09213-7

Cコード

0141

整理番号

-29-3

2009/07/08

判型

文庫判

ページ数

528

解説

内容紹介

複雑な人間行動を数学的に記述する新たな可能性を開き、ゲーム理論の基礎を確立した記念碑的著作。第3巻ではn人ゲームの理論のさらなる一般化を進め、“単純ゲーム”の詳細に分析を行う。また、ゼロ和ゲームを非ゼロ和ゲームに拡張し、得られた結果についていよいよ経済学的解釈を試みる。著者自身が「数学的ジャングル」と呼ぶ、複雑で厳密な議論をもって経済学に大変革をもたらした世紀の書がここに完結する。

目次

第10章 単純ゲーム(勝利結託と敗北結託
単純ゲームの特徴づけ ほか)
第11章 一般非ゼロ和ゲーム(理論の拡張
特性関数とそれに関連する話題 ほか)
第12章 支配の概念と解の概念との一般化(一般化.特殊な場合
効用概念の一般化 ほか)
付録 効用の公理主義的取扱い(問題の定式化
公理系からの演繹 ほか)

著作者プロフィール

J.フォン・ノイマン

( のいまん,J.ふぉん )

1903-57年。ハンガリー、ブダペスト生まれの数学者。ゲッティンゲンでヒルベルトに師事の後、渡米。量子力学、ゲーム理論、計算機科学、気象学など多岐にわたる分野で業績を挙げた。著書に『量子力学の数学的基礎』(みすず書房)、『ゲームの理論と経済行動』、『計算機と脳』(以上、ちくま学芸文庫)などがある。

О.モルゲンシュテルン

( もるげんしゅてるん,О )

1902~77年。ドイツ、ゲルリッツ生まれの経済学者。ウィーン大学で教鞭を執った後、1938年にプリンストン大学に移る。本書に結実したゲーム理論研究のほか、ビジネス・サイクル理論や国際貿易などについて優れた研究を行った。

銀林浩

( ぎんばやし・こう)

1927年、東京生まれ。東京大学理学部数学科卒業。明治大学名誉教授。遠山啓とともに「水道方式」と呼ばれる算数の指導方法を提唱し、自らも数学教育協議会委員長として普及に努めた。著書に『量の世界:構造主義的分析』(麦書房)、『水道方式による計算体系』(遠山啓との共著、明治図書出版)など、訳書にベル『数学をつくった人びと』(共訳、ハヤカワ文庫)、コクセター『幾何学入門』(ちくま学芸文庫)などがある。

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。

  • [*]は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
  • (ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
  • ※お寄せいただいたご意見・ご感想の著作権は小社へ帰属し、当ホームページや小社出版物に転載させていただく場合がございます。
  • ※ご意見・ご感想への返信はいたしておりません。ご了承ください。

「ちくま学芸文庫」でいま人気の本

いま話題の本