C.R.ラオ
( らお,C.R )1920年生まれのインドの統計学者。カルカッタ大学で修士号を取得後、ケンブリッジ大学でフィッシャーに学び、博士号取得。元国際統計協会会長。著書に『統計的推測とその応用』(東京図書)などがある。
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統計学、それは不確実性を数量化することで、自然や社会にあふれる偶然に立ち向かう新しい科学である。統計学が教えてくれるのは、数量化の方法やデータ処理のノウハウだけではない。本書は、確かな根拠に基づき、賢く判断して生きていくための思考法・発想法という深い次元で統計学をとらえる。そして、豊富な具体例を交えながらその歴史や数理を解説し、人間行為と不確実性の関係を科学哲学的に考えてゆく。現代人必須の“統計的センス”を磨くために、必読の一冊。
第1章 不確実性、ランダム性と新しい知識の創造
第2章 不確実性を飼いならす―統計学の進展
第3章 データ解析の原理と方策―データの訊問
第4章 重み付き分布―偏りが内在するデータ
第5章 統計学による真理探究
第6章 統計学と社会―数から学ぶ
補遺A 第1章の内容に対する討論
補遺B スリニバサ・ラマヌジャン―希有の天才
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