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ちくま学芸文庫

聴耳草紙

昔話の集大成

昔話発掘の先駆者として「日本のグリム」とも呼ばれる著者の代表作。故郷・遠野の昔話を語り口を生かして綴った183篇。 【解説: 益田勝実・石井正己 】

定価

1,650

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09297-7

Cコード

0193

整理番号

-26-1

2010/05/10

判型

文庫判

ページ数

560

解説

内容紹介

岩手県遠野―山深き地でありながら、古くから交易の要衝として栄え、懐に豊かな伝承と記憶をいだいて生きてきた里。この地に生まれた佐々木喜善が柳田国男に故郷の伝承を語って聞かせたことから名著『遠野物語』が誕生し、日本の民俗学が出発した。喜善はその後も長い時間をかけて遠野の伝承・昔話を掘り起こし、記録しつづけ、のちに「日本のグリム」と讃えられる存在となる。その仕事の集大成といえる本書には、いにしえの日本に息づいていた不思議な、愉快な、奇想天外な、あるいは怖い物語がぎっしりと詰まっている。日本人の心の故郷ともいうべ

目次

聴耳草紙
観音の申子
田螺長者
蕪焼笹四郎
尾張中納言
一目千両
炭焼長者
山神の相談
黄金の臼
尽きぬ銭緡〔ほか〕

著作者プロフィール

佐々木喜善

( ささき・きぜん )

1886年、岩手県に生まれ、 1933年没。医学校に入るが、2年で辞し、上京。哲学館(現、東洋大学)に入学し、のち早大文科に学ぶ。文学を志すが、柳田国男と出会い民俗学に転じ、生涯昔話の発掘に専心する。

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