ヴァルター・ベンヤミン
( べんやみん,ヴぁるたー )1892(Berlin)~1940年(PortBou)。20世紀ドイツの最も異彩を放つ思想家・批評家。きわめて緻密で繊細な文体をもつ卓越した文章家。青年運動の只中で思想形成期を迎え、ユダヤ神秘主義、観念論的弁証法、マルクス主義的歴史哲学等の影響を受ける。激動の時代状況とアクチュアルにまたラディカルに切り結びながら、同時に近代もしくはモデルネの原史(Urgeschichte)を見据え続けた。亡命行の途上でみずから命を絶った。
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「破壊的性格」を巻頭に置き、宗教、筆跡学、映画など多彩な考察群を収録。基礎論的な対象領域からアクチュアルな対象領域へ、萌芽的思考から成熟した思考への変容を辿った珠玉の論考集。
破壊的性格
いばら姫
現代の宗教性についての対話
学生の生活
古代の人間の幸福
ソクラテス
中世について
絵画芸術とグラフィック芸術
絵画芸術について、あるいはツァイヒェンとマール
“言語について”〔ほか〕
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