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内容紹介
仏教者としてすべての人を救おうと決心した法然。彼は、「念仏すれば例外なく誰もが救われる」という教えを説き、民衆から熱烈に歓迎された。それ以前の仏教では、成仏するための条件があまりに多く、専門の修行を積んだ僧侶さえも悟りの境地に至ることが難しかったからだ。失脚した政治家・九条兼実の要請により書かれた救済の書『選択本願念仏集』では、なぜ念仏すれば救われるのか、そしてなぜ念仏でなければならないのかということが、徹底的に論じられている。人間存在の不確実性に悩み、「ほんとうの人生」を求めるすべての人々の問いに答えて
目次
道綽禅師、聖道・浄土の二門を立てて、聖道を捨てて正しく浄土に帰するの文
善導和尚、正雑二行を立てて、雑行を捨てて正行?ノ帰するの文
弥陀如来、余行を以て往生の本願となしたまわず、唯、念仏を以て往生の本願となしたまえるの文
三輩念仏往生の文
念仏利益の文
末法万年の後に、余行悉く滅し、特に念仏を留むるの文
弥陀の光明、余行の者を照らさず、唯念仏の行者を摂取するの文
念仏の行者、必ず三心を具足すべきの文
念仏の行者、四修の法を行用すべきの文
弥陀化仏の来迎、聞経の善を讃歎せず、唯念仏の行を讃歎したまうの文〔ほか〕
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