ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ
( ふぃっしゃー=でぃーすかう,でぃーとりひ )1925年生まれ。現代を代表するドイツのバリトン歌手。ワーグナーをはじめとする幅広いオペラの役柄をこなす一方、宗教音楽やドイツ歌曲のすぐれた研究、解釈でも知られる。93年に舞台から退いたのちも、後進の指導や研究など、活発な活動を繰り広げている。邦訳書に『シューベルトの歌曲をたどって』『シューマンの歌曲をたどって』他。
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1,650
円978-4-480-09323-3
0110
-31-1
2010/12/08
文庫判
480
頁国民的音楽家であったワーグナーと、若き俊英ニーチェ。ふたりはショーペンハウアーや古代ギリシアの讃美を通して共鳴しあい、たがいの創造に光を投げかけあうが、次第にニーチェの哲学は、ワーグナー的なものへの闘いとして展開されていく。響きあい、そして決裂するふたりの巨星の運命を、不世出のバリトン歌手、フィッシャー=ディースカウが美しく綴った名作。
トリスタン「前奏曲」
出会い
ショーペンハウアー
トリープシェン「幸せに酔う人びとの島」
友人たちとの生活
悲劇とムジーク・ドラマ
夢さめて
不安と疑念
祝祭劇の開幕
最後の出会い〔ほか〕
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