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ちくま学芸文庫

米・百姓・天皇

——日本史の虚像のゆくえ

日本とはどんな国なのか

日本とはどんな国なのか、なぜ米が日本史を解く鍵なのか、通史を書く意味は何なのか。これまでの日本史理解に根本的転回を迫る衝撃の書。 【解説: 伊藤正敏 】

定価

1,210

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09348-6

Cコード

0121

整理番号

-17-4

2011/01/06

判型

文庫判

ページ数

288

解説

内容紹介

日本とはどんな国なのか、なぜ米が日本の歴史を解く鍵なのか、通史を書く意味は何なのか。きわめて枢要でありながらも、これまであまり語られてこなかった興味深い問題の数々。先鋭的な現代日本史学の泰斗、網野善彦、石井進が、古代律令制から明治時代に至るまでを、エキサイティングに、そして縦横無尽に語りつくす。対談形式のため、高度な内容であるにもかかわらず、読者にも理解しやすく、読み進むにつれ、この日本という国の真の姿が眼前に立ち現われてくる。今までイメージされてきた国家像や、定説とされていた歴史観に根本的な転回を迫る衝

目次

第1章 通史を書く意味
第2章 なぜ「米」なのか
第3章 支配者はなぜ「米」に固執するのか
第4章 天皇と「米」
第5章 「百姓=農民」は虚像か
第6章 倭国から日本へ―国号の問題
第7章 農本主義と重商主義
第8章 差別・被差別はどこからくるか
第9章 歴史のつくる虚像―まとめ

著作者プロフィール

網野善彦

( あみの・よしひこ )

1928─2004年。山梨県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。名古屋大学助教授、神奈川大学短期大学部教授、同大学特任教授を歴任。歴史家。専攻は日本中世史、日本海民史。著書:『蒙古襲来』『日本中世の非農業民と天皇』『無縁・公界・楽』『異形の王権』『日本社会の歴史(上・中・下)』『「日本」とは何か』『日本の歴史をよみなおす(全)』『日本中世都市の世界』他多数。

石井進

( いしい・すすむ )

1931~2001年。東京大学文学部国史学科卒業。日本中世史専攻。著書に、『鎌倉武士の実像』『日本中世国家史の研究』『中世を読み解く』『石井進著作集』(全10巻)他多数。

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