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ちくま学芸文庫

情報理論

シャノンの考えたこと

「大数の法則」を押さえれば、情報理論はよくわかる! シャノン流の情報理論から情報幾何学の基礎まで、本質を明快に解説した入門書。

定価

1,540

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09358-5

Cコード

0141

整理番号

-35-1

2011/04/06

判型

文庫判

ページ数

352

解説

内容紹介

クロード・シャノンが記念碑的論文「通信の数学的理論」を発表したのは1948年のことだった。それから60余年―今では情報理論は情報通信のみならず、生命科学や脳科学、社会科学など幅広い分野に応用されるようになっている。情報理論は高度な数学を用いているが、“大数の法則”をおさえることでその本質がすっきりと見えてくる。シャノンのアイディアから情報幾何学の基礎までを、初学者にもわかるよう明快に解説、情報理論の考え方と仕組みを直観的に理解するための、第一人者の手による入門書。

目次

第1章 情報の数量的認識(情報量とエントロピー
情報源)
第2章 雑音のない通話路による情報伝送(雑音のない離散通話路
符号化による冗長度の除去)
第3章 雑音のある通話路での情報伝送(雑音のある離散通話路の容量
誤り訂正符号)
第4章 連続情報と信号空間(連続信号のエントロピー
信号空間の構成
連続通話路
信号空間の情報幾何学)
第5章 信号空間の写像と通信系の理論(通信系の構造
連続通信系の理論)

著作者プロフィール

甘利俊一

( あまり・しゅんいち )

甘利 俊一(あまり・しゅんいち):1936年、東京生まれ。1963年東京大学大学院数物系研究科博士課程修了。工学博士。九州大学助教授、東京大学教授、パリ大学客員教授、ルーバン大学特任教授、理化学研究所脳科学センター長などを経て、現在は同センター特別顧問。東京大学名誉教授。専攻は数理工学(神経回路網理論・情報幾何学)。「神経情報処理の基礎理論の研究」により、1995年日本学士院賞受賞。文化功労者、文化勲章受章。著書に『情報理論』(学芸文庫M&S)、『脳・心・人工知能』(ブルーバックス)、『情報幾何学の新展開』(サイエンス社)ほか多数。

この本への感想

情報理論の基本的な概念について数理モデルの観点から解説した良書です。
情報理論のキモは「情報という概念の数式化」にあると思います。本書は概念と数式の往復がとにかく丁寧なので核心をつかみやすく、科学的読み物としての面白さもありました。

私は確か修士の頃本書を読みましたがあまりに面白く一気に読み切った覚えがあります。
大学時代本書が必修講義にあったら、、、と思わずにはいられません。

山本一樹

さん
update: 2022/01/15

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