モーリス・メルロ=ポンティ
( めるろ=ぽんてぃ,もーりす )1908~61年。高等師範学校卒業。実存哲学、現象学的思想を代表するフランスの哲学者。人間の行動、身体、言語、藝術などについて深い哲学的洞察を示し、さまざまな文化領域にいまなお大きな影響を及ぼし続けている。サルトルとともに雑誌『レ・タン・モデルヌ』を創刊し、多くの政治的発言も行なう。著書に『行動の構造』『知覚の現象学』『シーニュ』『眼と精神』など多数。
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時代の動きと同時に、哲学自体もまた大きく転身したことを述べ、それまでの存在論の転回を促す。メルロ自身が語る、メルロ哲学と現代哲学の核心。
1,650
円978-4-480-09389-9
0110
-1-3
2011/07/06
文庫判
432
頁『行動の構造』と『知覚の現象学』によって、フランス哲学界に確乎たる地位を占めたメルロ=ポンティは、自らの哲学を語るラジオ講演(1948年10‐11月)を行なった。時代が大きく動くなか、それまでの価値観は新しい世界観へと変貌する。メルロは、文学・美学・科学・心理学・哲学史などをも考察の対象とし、哲学の志向性は意識から身体へと大きく転身して「存在論的転回」を遂げたことを宣言する。本書はその記録であり、メルロ哲学の核心をメルロ自身が縦横に語った刺激的な書。訳書による丁寧な解説は、メルロ哲学後期の主著『見えるもの
第1章 知覚的世界と科学の世界
第2章 知覚的世界の探索―空間
第3章 知覚的世界の探索―感知される事物
第4章 知覚的世界の探索―動物性
第5章 外部から見た人間
第6章 藝術と知覚的世界
第7章 古典世界と現代世界
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