菊地明
( きくち・あきら )1951年東京都生まれ、日本大学芸術学部卒。幕末史研究家。著書に『龍馬 最後の真実』『龍馬暗殺完結篇』『クロニクル坂本龍馬の33年』『新選組全史(上・中・下)』『新選組の新常識』『土方歳三遺聞』『沖田総司伝私記』『京都見廻組史録』『幕末天誅斬奸録』『幕末百人一首』『「幕末」15年・7大事件で歴史の真相を大整理』ほか多数。編著に『土方歳三日記(上・下)』『京都守護職日誌(全5巻)』、共著に『坂本龍馬日記』『新選組日誌』『新選組実録』など。
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新選組副長、土方歳三。怜悧な思考、抜きんでたリーダーシップで組織を率い、敗軍の将として戊辰の役を転戦、函館で最期を遂げる。類稀な魅力から、小説・映画・ドラマでもその生涯が描かれてきたが、さまざまな異説に彩られ、真実は解明されてこなかった。本書では、本人の手紙、関係の旧家に伝えられた文書、隊士をはじめとする同時代人の諸記録まで、夥しい史料を渉猟、綿密な考証に基づいて時系列に再構成し、全生涯を初めて明らかにする。下巻の新選組最盛期の慶応元年から。やがて鳥羽伏見の戦いに敗れて東走し、近藤勇亡き後、土方は会津、北海道へ戦場を求め、函館で壮烈な最期を迎える。
慶応元年(1865)(善哉屋事件。新選組、反幕過激派を襲撃
山南敬助、切腹 ほか)
慶応二年(1866)(近藤、広島より帰京
谷三十郎、死亡 ほか)
慶応三年(1867)(伊東甲子太郎・永倉新八・斎藤一、謹慎処分
伊東甲子太郎、御陵衛士を拝命 ほか)
慶応四年・明治元年(1868)(鳥羽伏見戦勃発。新選組、鳥羽街道で戦う
新選組、淀へ退却 ほか)
明治二年(1869)(回天・蟠龍・高雄、甲鉄艦奪取作戦のため箱館を出港
宮古湾海戦 ほか)
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