池田亀鑑
( いけだ・きかん )1896―1956年。東京帝国大学国文科卒業。大正大学、昭和女子大学、立教大学、東京大学などで教鞭をとる。ドイツ流の新しい文献学の方法を取り入れ、日本古典文学の文献学的研究を行なう。また、生涯を『源氏物語』の研究に捧げ、大著『源氏物語大成』(全8巻)を刊行。さまざまなペンネームを用い、多くの少年少女小説も発表。『池田亀鑑選集』(全5巻)をはじめ、多くの著書校注本がある。
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豊かな国風文化を育んだ平安時代、その担い手だった宮廷の人びとはいったいどんな生活をしていたのか。本書は、『源氏物語』や『枕草子』などの文学作品をはじめ、さまざまな古記録を博捜し、当時の行事や日常を復元する。後宮の制度や宮仕えの動機から、住宅事情、食事と食べ物の種類、結婚と風習、懐妊と出産、美意識やその表現、美人の条件や教養、はては誤楽、疾病、医療、葬送、信仰などにいたるまで明らかにした、平安時代の女性生活百科の名著。国文学専攻の教師や学生はもとより、広く古典文学愛好家必携の書。通読するだけでも、当時の生活
平安京
後宮の制度
後宮の女性
後宮の殿舎
宮仕えの動機
宮廷の行事
公家の住宅
食事と食物
女性の一生
結婚の制度・風習
懐妊と出産
自然観照
女性と服飾
服飾美の表現
女性美としての調度・車輿
女性と容姿美
整容の方法
女性と教養
生活と娯楽
疾病と医療
葬送・服喪
女性と信仰
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