石母田正
( いしもだ・しょう )1912―1986年。元法政大学法学部教授。日本史学者。唯物史観の立場から古代・中世史の研究を行った。主著は『石母田正著作集』(岩波書店)におさめられている。
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子どもから大人まで楽しめるやさしい語りで、古典作品に書き残された豊かな世界を味わいながら、日本の歴史を読み直す。イザナギ・イザナミが日本という国を産み、暴れん坊、倭建命が国土をまとめていく顛末を綴る『古事記』『日本書紀』。平安貴族の心の機微を伝える壮大な『源氏物語』と、雅なエッセイ『枕草子』。一般庶民の飾らない喜びや望みを伝える『今昔物語集』。貴族と武士の栄華と没落の歴史ロマンを生き生きと描く大長編『平家物語』―。巻末では石母田正が日本史の大きな流れを整理しつつ、歴史記述の背後に迫る。歴史家として花開く以前、若き日の網野善彦が編集した名著。
国のはじまり
ヤマタノオロチ
国々のむかし話
倭建命
青丹よし
むかしがたりの歌
国々の歌
防人の歌
奈良の都のころの話
春のにしき〔ほか〕
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