木村陽二郎
( きむら・ようじろう )1921―2006年。山口市生まれ。東京帝国大学植物学科卒業。東京大学教授・中央大学教授などを歴任。専攻、生物学・生物学史。著書に『日本自然誌の成立』『ナチュラリストの系譜』(中央公論社)『シーボルトと日本の植物』(恒和出版)『生物学史論集』(八坂書房)ほか。
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日本の四季を美しく彩る樹木や草花。博覧強記の植物学者がそれらをとりあげ、自由に書き綴ったのが本書である。万葉集に収められた椿市の歌垣や、日本の国名をアシになぞらえた古事記の故事、向島の桜餅がとりわけ香り高かった秘密、「夏の七草」と終戦まぢかの空腹の想い出など、多彩なエピソードを織り交ぜつつ、植物学の知見が易しく説かれる。名植物画家による美麗な植物画を多数収録。春・夏・秋・冬ごとに分けられた章立てに誘われ、どこかに散歩に行くように楽しく読めるエッセイ集。
春(春の七草
私の春の七草 ほか)
夏(夏の七草
ゆりとあやめ ほか)
秋(秋の七草
新選秋の七草 ほか)
冬(梅
松とさかき ほか)
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