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ちくま学芸文庫

リキッド・モダニティを読みとく

——液状化した現代世界からの44通の手紙

碩学が〈液状化〉の具体相に迫る痛切な論考 文庫オリジナル

変わらぬ確かなものなどもはや何一つない現代世界。社会学の泰斗が身近な出来事や世相から〈液状化〉の具体相に迫る真摯で痛切な論考。文庫オリジナル。

定価

1,320

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09484-1

Cコード

0136

整理番号

-35-1

2014/03/10

判型

文庫判

ページ数

288

解説

内容紹介

「リキッド・モダニティ」という概念で後期近代の本質を鮮やかに析出し、現代社会学に新たな地平を拓いた碩学が、身近な出来事や事件、世相から“液状化社会”の具体相を解明する。長いあいだ変わらぬ“確かなもの”などもはや何一つない現代世界。親子や友人、異性との関係の劇的変化、不況と格差、教育問題、地球環境、健康と病気、流行…。一見バラバラでとりとめのない事象の根底に、著者はある通奏低音を聴きとり、時代の困難を直視しつつ、よく生きるための道を模索する。広く一般の読者に向けて平明に綴った、真摯で痛切な社会学的エッセイ。

目次

手紙を書くということ―液状化した近代世界から
群れあう孤独
親子の会話
オフライン、オンライン
鳥のごとく
バーチャル・セックス
プライバシーの奇妙な冒険
親と子
十代の消費
Y世代をストーキング〔ほか〕

著作者プロフィール

ジグムント・バウマン

( ばうまん,じぐむんと )

1925-2017年。社会学者。ポーランド生まれ。ワルシャワ大学教授、テルアヴィヴ大学教授などを経て、71年英国リーズ大学教授。アマルフィ賞、アドルノ賞、アストゥリアス皇太子賞受賞。著書に『リキッド・モダニティを読みとく』『社会学の考え方〔第2版〕』(いずれも、ちくま学芸文庫)など。

酒井邦秀

( さかい・くにひで )

1945年生まれ。一橋大学社会学部博士課程中退。現在、電気通信大学准教授。英米児童文学・英語教育専攻。日本の英語教育のありかたに疑問を投げかけ、こどもからおとなまで幅広い人びとに多読指導を行なっている。著書に『どうして英語が使えない?』『快読100万語! ペーパーバックへの道』(以上、ちくま学芸文庫)、『教室で読む英語100万語』(共著、大修館書店)、『大人の英語多読入門』(監修、コスモピア)などが、訳書にE.ネズビット『よい子連盟』(国土社)などがある。

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