エルネスト・ラクラウ
( らくらう,えるねすと )Ernesto Laclau <br />1935年アルゼンチン生まれ。政治学者。同国での政治活動のため69年にイギリスへ亡命。現在、エセックス大学教授。主著に『資本主義・ファシズム・ポピュリズム』がある。
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失敗に帰したマルクス主義の限界を乗り越えるべく、「根源的・自由主義的・複数的」な民主主義像を提示した、ポスト・マルクス主義の古典的著作。
1,870
円978-4-480-09494-0
0131
-6-1
2012/11/07
文庫判
432
頁新自由主義が台頭し、経済のグローバル化が進展するなか、政治的シニシズムが蔓延し始めている。こうした状況下で、新たな「政治的想像力」はいかにして可能か。本書はグラムシの思想のほか、ラカン、デリダといったポスト構造主義を摂取し、階級や革命的主体概念に依拠する古典的マルクス主義を脱構築、新たなヘゲモニー概念を提起したポスト・マルクス主義の記念碑的著作だ。反核運動や性的マイノリティ、フェミニズム、エコロジー運動など新しい社会運動と労働闘争との「節合」が必要と説く本書は、「ラディカルで複数的なデモクラシー」を構想す
1 ヘゲモニー―概念の系譜学(ローザ・ルクセンブルクのディレンマ
危機、零度 ほか)
2 ヘゲモニー―新たな政治的論理の困難な出現(複合的発展と偶然的なものの論理
「階級同盟」―デモクラシーと権威主義のあいだ ほか)
3 社会的なものの実定性を越えて―敵対とヘゲモニー(社会形成体と重層的決定
節合と言説 ほか)
4 ヘゲモニーとラディカル・デモクラシー(民主主義の革命
民主主義の革命と新しい敵対関係 ほか)
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