鈴木真二
( すずき・しんじ )1953年、岐阜県生まれ。東京大学工学部卒業。同大学大学院修士課程修了。豊田中央研究所を経て86年東京大学助教授。96年より同大学教授となり現在に至る。専攻は航空宇宙工学。飛行力学、飛行制御、航空イノベーションなどの教育と研究にたずさわる。日本航空宇宙学会会長、国際航空科学連盟(ICAS)理事なども歴任。著書に『力学入門』(コロナ社)、『ライトフライヤー号の謎』(技法堂出版)、共著『現代航空論』(東京大学出版会)などがある。
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400トンの金属のかたまりが時速1000キロで自由に空を飛ぶ!想像を絶する出来事だ。どのようにしたら重いものも飛べるのか。その謎を探る長い歴史の後、100年ほど前に、空を飛ぶ夢は飛行機に結晶した。本書では、揚力の探求の話題を手始めに、エンジンの原理と歴史、プロペラや翼の理論など、飛行機の要となる工学と技術を、ベルヌーイ、ケイリー卿、リリエンタール、ライト兄弟などのエピソードをまじえながら歴史的にひもとく。さまざまな分野の技術が飛行機に適用されていくさまは、技術者のロマンがひしひしと感じられる。後半では飛行
1 揚力はなぜ発生するのか
2 リリエンタールからライト兄弟へ
3 エンジンはどのように開発されたか
4 プロペラはなぜ推力を発生するのか
5 翼理論が誕生するまで
6 金属の機体が誕生するまで
7 ジェット・エンジンが誕生するまで
8 ジェット旅客機が開発されるまで
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