小林禎作
( こばやし・ていさく )1925年生まれ。北海道大学理学部物理学科卒業後、同大学低温科学研究所で雲物理学・結晶成長学を研究。1987年没。著書に『雪華図説新考』(築地書館)、『雪の結晶 冬のエフェメラル』(北海道大学出版会)などがある。
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中谷宇吉郎は「雪は天から送られた手紙である」と言った。それは、雪の結晶の形を調べればその結晶ができた上空の気象条件を知ることができる、という意味だ。結晶は気温や湿度によってその形が決まる。花のような美しい結晶もあれば、針のように細長いものもある。しかしみんな六角形が基本になっているのはなぜだろうか。そういう疑問をもって結晶のミクロな構造に迫ってみると、雪が「鉱物」としての姿をあらわす。自らの研究にまつわる体験談を交えながら、自然の神秘を解き明かす科学エッセイ。
1 大雪山に雪を撮る
2 雪に魅せられた男・ベントレー
3 雪の結晶を作る
4 雪の結晶はどのように成長するのか
5 私の人工雪
6 結晶の表面で何がおきているか
7 双晶の雪
8 だれがはじめて雪の六方対称に気づいたか
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