カール・シュミット
( しゅみっと,かーる )1888-1985年。ドイツの公法学者、政治思想家。カトリック系の家庭に生まれ、ベルリン大学などで法律を学ぶ。第一次大戦後のワイマール体制やヴェルサイユ体制への批判として強力な国家を標榜。1933年のナチスの政権獲得とともに、一時期支持者となる。そのため、戦争責任を問われたが、晩年には国際法や思想史関係の論文を多く発表した。著書に、『政治的神学』『政治的ロマン主義』『憲法理論』『陸地と海洋』『大地のノモス』などがある。
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現代新たな角度で脚光をあびる政治哲学の巨人が、その思想の核を明かしたテクストを精選して収録。権力の源泉や限界といった基礎もわかる名論文集。
1,210
円978-4-480-09529-9
0110
-3-2
2013/03/06
文庫判
208
頁20世紀を揺るがした政治哲学の巨人が、法、権力、国家理性などの基本概念や、自由主義批判、決断理論、例外状態論などの主要テーマに取り組んだ7篇の論考。神も自然も凌駕しつつある現代の人間にとって、権力とはいったい何に由来し、その限界はどこにあるのか?はたしてそれは善なのか、悪なのか?こうした問いの根源に立ち戻り、一人の若者を相手に生の言葉できわめて平明に語った貴重な対話も収録。さらに「政治理論とロマン主義」では、代表的論文「政治的ロマン主義」の核心を凝縮した議論を展開。再解釈が進められるその思想に新たな光をあ
法・国家・個人―『国家の価値と個人の意義』・緒言―(一九一四年)
政治理論とロマン主義(一九二一年)
フリードリヒ・マイネッケの『国家理性の理念』に寄せて(一九二六年)
ドイツにおける全体国家の発展(一九三三)
現代国家の権力状況(一九三三年)
ナチス法治国(一九三五年)
権力並びに権力者への道についての対話(一九五四年)
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