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ちくま学芸文庫

幾何学

『方法序説』の最重要試論 デカルトをより深く知る ための必読書!

哲学のみならず数学においても不朽の功績を遺したデカルト。『方法序説』の本論として発表された『幾何学』、初の文庫化!  【解説: 佐々木力 】

定価

1,210

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09565-7

Cコード

0141

整理番号

-6-4

2013/10/09

判型

文庫判

ページ数

240

解説

内容紹介

われ惟う、ゆえにわれあり。―あまりにも有名なこの「方法的懐疑」によってデカルトが企図したのは、何よりもまず数学的言明の確実性を神によって保証させるということであり、彼の哲学は数学と密接な関係にあった。本書『幾何学』は、デカルトの方法の“最重要試論”であり、『方法序説』の本論として発表された。数学者としての顔も併せ持つデカルト像をトータルで把握するための必読図書であるとともに、数式において未知量や係数に記号を使用する「記号代数」を創始した先駆的事例として、数学史上、揺るぎない価値を持つ著作。

目次

第1巻 円と直線だけを用いて作図しうる問題について
第2巻 曲線の性質について
第3巻 立体的またはそれ以上の問題の作図について

著作者プロフィール

ルネ・デカルト

( でかると,るね )

1596~1650年。フランス、トゥレーヌ州の法服貴族の家に生まれる。イエズス会系のラフレーシ学院でスコラ哲学や数学を、ポアティエ大学で法学と医学を学ぶ。欧州を転々としながら、科学者たちの知己を得、数学や光学の研究に携わる。1628年以降、オランダに移住。『省察』『哲学原理』などの著作を遺し、近代哲学の基礎を築いた。招聘先のストックホルムにて死去。

原亨吉

( はら・こうきち )

1918ー2012年、京都生まれ。第一高等学校理科乙類を経て京都大学文学部哲学科入学のち退学。東京大学文学部フランス文学科卒業。大阪大学文学部教授で定年退官。同大学名誉教授。研究実績に「パスカルの数学的業績」(大阪大学文学部研究紀要)があり、世界的水準の数学史研究者として内外に知られている。ほかにも、デカルト、ロベルヴァル、ホイヘンス、ニュートン、ライプニッツらに関する研究論文・翻訳がある。また一方で、フランス語教育や文学研究にも長くたずさわり、スタンダール、アラン、ヴァレリーらの翻訳もある。パスカル数学研究により日本学士院賞・恩賜賞受賞。著書に『近世の数学』、訳書にデカルト『幾何学』(いずれもちくま学芸文庫)がある。

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