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ちくま学芸文庫

朱子学と陽明学

東アジアの思想を一望する 極めつきの入門書!

近世儒教を代表し、東アジアの思想文化に多大な影響を与えた朱子学と陽明学。この二大流派の由来と実像に迫る。通俗的理解を一蹴する入門書決定版!

定価

1,210

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09569-5

Cコード

0110

整理番号

-41-1

2013/09/10

判型

文庫判

ページ数

256

解説

内容紹介

儒学は、中華帝国の正統思想として2000年の長きにわたり君臨してきた。その儒教史上に燦然とかがやく二つの学派がある。南宋の朱子によって体系化され、やがて明・清および朝鮮で体制教学となった朱子学であり、それを明の王陽明が批判的に継承し展開した陽明学だ。日本を含む東アジアの思想文化に決定的影響を及ぼしたこれらの流派は、はたして何を唱えたのだろうか。朱子学・陽明学が誕生した時代背景とその問題意識に焦点をあてることで、通俗的理解とは大きく異なる実像が見えてくる。両教説の異同を明快に説き、壮大な思想体系の全体をあざ

目次

朱子学・陽明学とは何か
士大夫の時代
朱子と王陽明の生涯
中国における展開
日本における受容
性即理と心即理
格物と親民
天理と人欲
礼教と風俗
理と気
思想史における唐宋変革
儒仏道三教の関連
経学史のなかで
東アジアにおける近世
朱子学・陽明学の未来

著作者プロフィール

小島毅

( こじま・つよし )

1962年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。専攻は中国思想史。主な著書に『朱子学と陽明学』(ちくま学芸文庫)、『中国近世における礼の言説』(東京大学出版会)、『宋学の形成と展開』(創文社)、『東アジアの儒教と礼』(山川出版社)、『中国の歴史7 中国思想と宗教の奔流』『近代日本の陽明学』(以上、講談社)、『足利義満 消された日本国王』(光文社新書)、『父が子に語る日本史』『父が子に語る近現代史』(以上、トランスビュー)などがある。

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