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ちくま学芸文庫

集合論入門

『数学序説』の著者による 懇切丁寧な入門書

「ものの集まり」という素朴な概念が生んだ奇妙な世界、集合論。部分集合・空集合などの基礎から、丁寧な叙述で連続体や順序数の深みへと誘う。

定価

1,320

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09588-6

Cコード

0141

整理番号

-3-1

2014/03/10

判型

文庫判

ページ数

272

解説

内容紹介

「ものの集まり」や「連続」という素朴な概念。ここから広がる世界は実に深遠だ。19世紀にカントールが集合論の基礎を築くと、ラッセルを筆頭に様々な数学者がパラドックスや難題を発見した。それから現在に至るまで集合論は大発展を遂げ、今やその基礎概念は現代数学のみならず、論理を駆使する哲学にも欠くことができない。本書は古典的集合論の基礎を「集合の代数」「濃度」「順序数」の三部に分けて解説。コンパクトながら懇切丁寧な叙述で独習用としても最適。『数学序説』の著者による、定評のある入門書。

目次

第1編 集合の代数(集合の概念
集合の演算
関数と直積)
第2編 濃度(濃度の概念
濃度の大小
濃度の和
濃度の積
濃度の巾)
第3編 順序数(順序
整列集合
順序数
整列可能定理)

著作者プロフィール

赤攝也

( せき・せつや )

1926年生まれ。1949年東京大学理学部数学科卒業。立教大学、東京教育大学、放送大学教授を歴任。著書に『集合論入門』(培風館)、『数学序説』(吉田洋一との共著、培風館)などがある。

この本への感想

50年近く前に赤先生の集合論を「集合論入門」を使用して講義を受けました。赤先生はお洒落で,ダンディな先生でした.集合論の講義は面白く,後に大学院進学(経済学研究科でした)してベイズ統計学等を勉強したときの基礎になりました.「集合論入門」は50年経っても色あせず、他書の追随を許さないと思います。この様なロングセラーを残されたことに感謝します。

元大学院教師

さん
update: 2014/05/24

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