ヴァルター・ベンヤミン
( べんやみん,ヴぁるたー )1892(Berlin)~1940年(PortBou)。20世紀ドイツの最も異彩を放つ思想家・批評家。きわめて緻密で繊細な文体をもつ卓越した文章家。青年運動の只中で思想形成期を迎え、ユダヤ神秘主義、観念論的弁証法、マルクス主義的歴史哲学等の影響を受ける。激動の時代状況とアクチュアルにまたラディカルに切り結びながら、同時に近代もしくはモデルネの原史(Urgeschichte)を見据え続けた。亡命行の途上でみずから命を絶った。
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文人たちとの対話を記録した日記、若き日の履歴書、死を覚悟して友人たちに送った手紙――20世紀を代表する評論家の個人史から激動の時代精神を読む。
1,870
円978-4-480-09598-5
0110
-3-11
2014/07/09
文庫判
656
頁青年運動での高揚と挫折、第一次世界大戦とその後の大インフレーションによる困窮、ナチスの台頭と亡命、そして第二次世界大戦という死への坂道―混迷と変転のなかで、ひとりの思考者の“私”が、もがきながら、超“私”的問題連関をリトマス試験紙として、位置測定と方向確認を繰り返し試み続ける、その足跡。数々の“私”記、対話篇、“教育”問題への言及、時代/政治/文学/科学/歴史をめぐる考察群。それらを、「“私”と超“私”の相克と相互浸透」という視点から読み解くときに浮かびあがってくる、批評家ベンヤミンの新たな相貌!新編・新
“私”の位置
“私”記
対話篇
学校改革・教育
超“私”記
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