ちくま学芸文庫
改稿 日本文法の話〔第三版〕
阪倉篤義
著
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1,100
円978-4-480-09605-0
0136
-36-1
2014/05/08
文庫判
224
頁ゆたかな社会を実現した先進資本主義社会では、政財官学が一体となり、ゆたかな人びとの満足度を高めるための政治が行われる。選挙で勝つために、そして最終的には超富裕層をさらに富ませるために。結果、彼らを潤す規制緩和や金融の自由化が急務となり、増税につながる福祉の充実や財政再建は放置される。経済学はトリクルダウン仮説、マネタリズム、サプライサイドエコノミクスなどで政策を正当化し、その恩恵が国全体にも及ぶかのように人びとを洗脳する。かくして度重なる選挙でも低所得層の叫びはかき消され、経済格差が固定化されていく。異端の経済学者ガルブレイスによる現代の資本論。
満足の文化
満足の社会的性格―その概観
下層階級なしには社会は機能しない
課税と公共サービス―ねじれ効果
金融荒廃の放任
官僚症候群
経済学の適応
満足の外交政策―遊戯と現実
軍部の拡張
満足の政治
将来の予測
レクイエム
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