宇野弘蔵
( うの・こうぞう )1897(明治30)年、岡山県に生まれる。1921(大正10)年、東京帝国大学経済学部卒業。ドイツ留学を経て、東北帝国大学助教授に着任。その後、東京帝国大学教授、法政大学教授などを歴任し、1977(昭和52)年、79歳で死去。経済学博士。マルクス主義経済学を専門とし、その独創的な資本論読解により宇野学派と呼ばれる学派を形成した。主な著作として、『経済原論』『経済学方法論』『恐慌論』などが、著作集として『宇野弘藏著作集』(全11巻)がある。
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資本主義に終わりはあるのか、社会主義の失敗を経てもなお、『資本論』を読む意義とは何だろうか―。マルクスを批判的に継承し、イデオロギーを排した純粋な社会科学として再構築することに心血を注いだ宇野弘蔵。その独創的な着想は、資本主義が行き場のない閉塞感を生みだしつつある昨今、再び衆目を集めている。マルクスの魅力とその問題点、さらには自らの理論のエッセンスまでも語り尽くす、『資本論』の?ア入としても、宇野弘蔵の入門書としても格好の一冊。
資本論に学ぶ
恐慌論の課題
社会主義と経済学
マルクス経済学の課題
理論と実践について―『「資本論」と社会主義』をめぐって
原理論の方法と現状分析
国家独占資本主義をめぐって―『経済政策論』の方法と課題
小説を必要とする人間
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