loading...

ちくま学芸文庫

ポランニー・コレクション 経済と自由

——文明の転換

『大転換』から『経済の文明史』まで、ポランニーのすべてがわかる! 本邦初訳 未発表論考集

二度の大戦を引き起こした近代市場社会の問題点をえぐり出し、真の平和に寄与する社会科学の構築を目指す。ポランニー思想の全てが分かる論考集。

定価

1,870

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09666-1

Cコード

0133

整理番号

-9-3

2015/07/08

判型

文庫判

ページ数

560

解説

内容紹介

本書は、ながく公刊が待たれていた近代ヨーロッパ批判「新しい西洋のために」を冒頭に収めるカール・ポランニーの未発表論考集である。初期のファシズム研究から、中期『大転換』の市場社会批判を経て、後期「経済人類学」構想へと至る、ポランニー思想のすべてが網羅されている。ポランニーによれば、本来「商品」とはなりえない労働力や土地を商品化したことが、大恐慌をはじめとする市場社会の崩壊を引き起こし、その対処策としてとられた政策がファシズムの擡頭と二度の世界大戦を招いた。歴史学、経済学、人類学の浩瀚な知識をもとに、近代社会

目次

第1部 経済、技術そして自由の問題(新しい西洋のために
経済学とわれわれの社会的運命を形成する自由 ほか)
第2部 制度について(制度分析は、いかに社会科学に貢献するか
国際理解の本質 ほか)
第3部 社会科学をいかに用いるのか(社会科学をいかに用いるのか
政治理論について ほか)
第4部 危機と転換(今、何が求められているのか―ひとつの応答
近代社会における哲学の衝突 ほか)

著作者プロフィール

カール・ポランニー

( ぽらんにー,かーる )

1886-1964年。ハンガリーに生まれ、第2次大戦後は主にアメリカで活躍した経済思想家。歴史学、経済学、人類学等の浩瀚な知識をもとに、近代市場経済の特殊性を明らかにし、注目を集めた。主著に『大転換』『人間の経済』などがある。

福田邦夫

( ふくだ・くにお )

明治大学商学部教授。専門は国際貿易論。訳書にJ・C・ムーシュル、シュレ・カナール『現代の飢餓』(アジア・アフリカ研究所)、著書に『独立後第三世界の政治・経済過程の変容』(西田書店)、『グローバリゼーションと国際貿易』(共著、大月書店)などがある。

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。

  • [*]は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
  • (ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
  • ※お寄せいただいたご意見・ご感想の著作権は小社へ帰属し、当ホームページや小社出版物に転載させていただく場合がございます。
  • ※ご意見・ご感想への返信はいたしておりません。ご了承ください。

「ちくま学芸文庫」でいま人気の本

いま話題の本