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定価

1,100

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09679-1

Cコード

0110

整理番号

-19-1

2015/06/10

判型

文庫判

ページ数

192

解説

内容紹介

大学の教壇に立ちながらも若き日から従事してきた港湾労働を続け、「沖仲仕の哲学者」と呼ばれたホッファーによる、地に足の着いた社会批評集。現代という時代は多くの問題を解決してきたように見える。従属を強いられた国や人々に平等な世界への扉を開き、飢餓や貧困を減らす、といったように。しかし掲げられた目標が望ましいものであった場合でも、急激すぎる変化は大きな副作用を引き起こす。ホッファーの見るところ、それがナチズムでありテロリズムであり、経済至上主義であった。社会や人心を冷静に分析し、世の中と、権力と、しなやかに向き

目次

1 未成年の時代
2 オートメーション、余暇、大衆
3 黒人変革
4 現代をどう名づけるか
5 自然の回復
6 現在についての考察

著作者プロフィール

エリック・ホッファー

( えりっく・ほっふぁー )

1902-83年。アメリカの社会哲学者。正規の学校教育を一切受けず沖仲仕として長く働いたことから「沖仲仕の哲学者」とも呼ばれる。1964年にカリフォルニア大学バークレー校教授(政治学)に就任したが、65歳になるまで沖仲仕の仕事はやめなかった。著書に、『大衆運動』(紀伊國屋書店)、『波止場日記――労働と思索』(みすず書房)、『安息日の前に』(作品社)などがある。

柄谷行人

( からたに・こうじん )

1941年、兵庫県生まれ。東京大学経済学部卒、同大学大学院英文科修士課程修了。文芸批評家・思想家。元・法政大学教授。1969年、群像新人文学賞評論部門を受賞しデビュー。以後、日本近代文学への犀利な批評や、マルクス・カントらの独創的読解、交換様式論に基づく世界史論など、多彩な執筆活動を続け、国際的な評価も高い。主な著書に『定本 日本近代文学の起源』『トランスクリティーク』『世界史の構造』などがあり、著作集に「定本 柄谷行人集」(全五巻)がある。

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