ステファヌ・クルトワ
( くるとわ,すてふぁぬ )1947年生まれ。CNRS(フランス国立科学研究センター)主任研究員。『共産主義』誌編集長。専門はロシア・ソ連史、共産主義の歴史。著書に、Le PCF dans la guerre(『戦時中のフランス共産党』)、Communisme et Totalitarisme(『共産主義と全体主義』)など。
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史上初の共産主義国家〈ソ連〉は、大量殺人・テロル・強制収容所を統治形態にまで高めた。レーニン以来行われてきた犯罪を赤裸々に暴いた衝撃の書。
1,870
円978-4-480-09723-1
0131
-26-1
2016/03/09
文庫判
640
頁1917年の革命によって生まれた史上初の共産主義国家“ソ連”。レーニン主導のボリシェヴィキは、国内の権力基盤を固めるべく、白軍や農民との戦いを開始する。そこでなされた仮借ない暴力と抑圧のサイクルは、やがて後継者スターリンにより大量殺人・テロル・強制収容所を軸とする統治形態へと高められることとなる。前代未聞の犠牲者数を出すに至った政治の淵源には果たして何があったのか。長きにわたり隠されてきた共産主義の犯罪を数々の資料から白日の下に曝し、世界に衝撃を与えた書。本篇では、ソ連史の中心を占める暴力の全過程を扱う。
共産主義の犯罪
第1部 人民に敵対する国家―ソ連における暴力、抑圧、テロル(十月革命のパラドックスと食い違い
「プロレタリア独裁の武装せる腕」
赤色テロル
「醜悪な戦争」
タンボフから大飢饉へ
息継ぎから「大転換」へ
強制的集団化とクラーク撲滅
大飢饉
「社会的異分子」と抑圧のサイクル
大テロル(一九三六‐一九三八)
収容所帝国
勝利の陰に
グラーグの最盛期と危機
最後の陰謀
スターリン主義からの脱却)
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