ちくま学芸文庫
改稿 日本文法の話〔第三版〕
阪倉篤義
著
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幅広く衆生の救済を目指す大乗仏教運動は、西暦紀元前後にインドで胎動し始め、東アジアを覆うほどの伝播をなして今日に至る。「釈尊の初期仏教に立ち返れ」と説く般若経を先駆経典とし、その中心思想「空」はナーガールジュナ(龍樹)によって基礎づけられた。「大乗諸仏と私」「大乗の展開」「大乗の諸相」の三部からなる本書は、「菩薩」という言葉の来歴、空の考え方、経典成立の問題など、大乗の諸側面に迫った、仏教学の泰斗最後の論考集である。仏教入門としてもまたとない書。
1 大乗諸仏と私(観音・観世音の心
極楽浄土へ
経典をめぐって
ほとけたち)
2 大乗の展開(世界思想における仏教
般若経―空の世界
般若波羅蜜をめぐって
禅を知るための序章)
3 大乗の諸相(経の定義・成立・教理
ボサツ
ハラミツ、六ハラミツ
般若経の成立)
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