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定価

1,320

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09739-2

Cコード

0110

整理番号

-58-1

2016/07/06

判型

文庫判

ページ数

384

解説

内容紹介

英米哲学の諸潮流は、「経験」を基盤に据えるという発想に導かれている。それは、ロックやヒュームらの「経験論」を共通の源泉とするためだ―。ベンサム、J.S.ミルに発する「功利主義」。フレーゲとラッセルを先駆に、ウィトゲンシュタイン、クワインをへて現代に連なる「分析哲学」。パースが提唱しアメリカを体現する思想となった「プラグマティズム」。そして、ロールズやノージックらの「正義論」。本書は、こうした英語圏の哲学的系譜を、経験論を基点として一望のもとに描き出す。主要哲学のつながりを明快にとらえる、入門書決定版!

目次

経験論の源流
ロック哲学の衝撃
ロックの所有権論
ジョージ・バークリの非物質論
ヒュームの因果批判
ベンサムの思想
ミルと功利主義
論理実証主義と言語分析
論理学の展開
ウィトゲンシュタインの出現
現代の功利主義
プラグマティズムから現代正義論へ
帰納の謎
自然主義の興隆
認識の不確実性
ベイズ主義の展開

著作者プロフィール

一ノ瀬正樹

( いちのせ・まさき )

一九五七年茨城県土浦市に生まれる。東京大学文学部卒業。東京大学大学院哲学専攻博士課程修了。一九九七年に博士(文学)の学位を取得。現在、東京大学大学院人文社会系研究科哲学専攻教授、および英国オックスフォード大学Honorary Fellow。和辻哲郎文化賞および中村元賞受賞。専門は哲学(因果論および人格論)。著書に『人格知識論の生成──ジョン・ロックの瞬間』『死の所有──死刑・殺人・動物利用に向きあう哲学』(ともに東京大学出版会)、『原因と結果の迷宮』『原因と理由の迷宮──「なぜならば」の哲学』(ともに勁草書房)、『功利主義と分析哲学──経験論哲学入門』(日本放送出版協会)、『確率と曖昧性の哲学』(岩波書店)などがある。

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