ステファヌ・クルトワ
( くるとわ,すてふぁぬ )1947年生まれ。CNRS(フランス国立科学研究センター)主任研究員。『共産主義』誌編集長。専門はロシア・ソ連史、共産主義の歴史。著書に、Le PCF dans la guerre(『戦時中のフランス共産党』)、Communisme et Totalitarisme(『共産主義と全体主義』)など。
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1,870
円978-4-480-09774-3
0131
-26-2
2017/01/10
文庫判
576
頁各国の共産党政権が行ったテロルや抑圧の過程は、ソ連で練り上げられた母型から派生している。とりわけ中国、北朝鮮、カンボジアなど、アジア共産主義におけるそれは、犠牲者の総数ではソ連を凌駕し、酸鼻も極限に到った。その特徴は、過剰なまでのイデオロギー化と主意主義にある。「正しい思想」による意識の専有、人間の分類と再編成への意志、そして階級敵に対する絶滅政策の発動。この死のプログラムを社会全体に適用することに、政権はある期間成功する―。なぜ共産主義はかくも血塗られたものとなったのか。アジアでの実態とともに問う。
第2部 アジアの共産主義―「再教育」と虐殺のあいだ(中国―夜のなかへの長征
北朝鮮・ベトナム・ラオス―竜を産み落としたもの
カンボジア―目をおおうばかりの犯罪の国で
結論)
なぜだったのか?
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